ABOUT会社を知る
The Interview ── 私が考えるNSS論
ITスキルは大事だが、それ以上に重要なのは、
相手を理解しようするコミュニケーション能力
須永 史朗
ソリューション本部 本部長
経済学部 経済学科 卒/1999年入社
お客様から依頼されたシステムの設計から開発、運用、管理までを担うソリューション本部 本部長の須永が、学生時代の自身の就職活動に始まり、若手社員のころの出来事、会社の目指している方向、必要としている人材像などについて語った。
普通の大学生だった20年前
採用にあたり、私の仕事や人材に対する考え方をお話するわけですが、自分の大学時代を思い出すと、偉そうなことはとても言えません。私はあまり真面目な学生ではなく、授業は出席日数が足りていればいいと思っている程度で、何かに熱中するということもなく、テニスサークルに所属し、デパートの食料品売り場や、携帯電話の販売店でアルバイトをしているといった、私たちの時代によくいた普通の大学生の一人でした。就職先は、情報システム会社や化粧品・アパレル会社の本社部門が良いと思って受験しました。と言ってもパソコンを扱うのが好きだったわけではなく、営業で駆け回るような仕事に就きたくなかっただけです。
ITという呼び方もまだない頃でしたが、ソフトウエア開発会社などの求人は既に多かったと記憶します。あるとき、合同企業就職説明会に出かけた折、「どこかにいい会社はないかな」といったくらいの気持ちで、何社か話を聞いて回りました。その中に、当社の前身の、株式会社ジャパン・サービスがありました。説明している人の印象がとても良かったので、「この会社を受けてみよう」と思いました。それが、私と当社との出会いです。
入社1年目から、IT技術者として派遣。
やればできるんだと、自信がついてきた
私は経済学部出身の学生で、コンピュータの知識は全く持っていませんでした。しかし、当時は理系の学生でも、大学でプログラミングを勉強したような人はあまりいなかったため、理系出身者との差のようなものは意識しませんでした。入社して新入社員研修や業務が始まると、多少は焦りましたが、教えてもらうことで充分理解することは可能でした。
私が入社した頃の当社は、システムエンジニアやプログラマなど、IT技術者を企業に派遣する事業を主力としてやっていました。私も入社1年目からお客様の会社に派遣されましたが、派遣先には当社の先輩や同期の仲間がいたので、不安は感じませんでした。新人ということで甘えさせてもらっていたのかもしれませんが、業務で分からない仕事があると、いつも周りの人が助けてくれたので、「無理です。できません」というようなことはありませんでした。
先輩たちの仕事を、見様見真似で自分なりにやっているうちに3年ほど経つと、「私にもシステム開発が理解できる」と、妙な自信がつき、自分でもできるんだと思えるようになりました。システム開発に伴ういろいろな事柄を「こういう意味があったんだ」と納得できたのです。すると、新しい案件にも、それまで得た知識や技術を応用して取り組むことができるようになり、仕事はどんどんと面白くなっていきました。
プロジェクトのリーダーを任されて成長
1年目に派遣された、大手通信事業グループのシステム会社を皮切りに、10年ほどの間に、IT関連企業を4社ほど経験しました。一般にIT業界の派遣者は、派遣先の社員がプロジェクトリーダーを務めるチームにメンバーとして加わります。システム開発は、お客様に要望や課題を聞いて、「どのような機能や性能で解決するか」を考える要件定義から始まり、それに基づいて設計を行い、プログラミングします。しかし通常、派遣された技術者が要件定義など、開発の上流工程に携わることはありませんでした。
しかし、私は幸運なことに、2005年から2011年まで派遣されていたITコンサルティング会社で頼りにされ、要件定義やプロジェクトの進行管理を任されるなど、プロジェクトマネージャーに近い役割を経験することができました。大手のIT企業は、システム開発のプロセスがしっかりしていて、とても勉強になりました。そして仕事は、ますます面白くなっていきました。
私は派遣の仕事を通して、システム開発のノウハウを学んだのです。その後当社は、日本酸素グループからの受注の増加に伴い、派遣事業を大幅に縮小しましたが、派遣先から戻ってきた社員たちが、それぞれ習得した技能や手法を自社の仕事にフィードバックして、当社の技術を発展させたと感じています。
お客様を身近に感じる「ユーザー系」IT企業で仕事をする醍醐味
現在当社は、日本酸素グループの案件を主な事業にしています。私は派遣先で顧客要件定義もさせていただける立場になり、システム開発の仕事の醍醐味を味わうことができました。しかし当時、多くの派遣者は、顧客に会ったり、話をしたりする機会はなく、黙々と作業をするだけで、自分の取り組んでいるプログラミングが、一体何の役に立つのかすら分からずに仕事をする技術者も大勢いました。
それに比べて、日本酸素グループ向けの仕事は、お客様との関係が近く、ご要望や感謝の言葉を直接聞くことができ、仕事の喜びや、やりがいをとても感じることができます。当社は、日本酸素グループ唯一のシステム会社ということもあって、お客様の方も外注先のIT企業ではなく、自社のシステム部門といった感じで接してくれます。
システム開発にあたって、こちらからの提案を受け入れてもらったり、納品して仕事が終わりではなく、運用や保守の面でも頼りにされるなど、仕事の幅が広がる面白さがあります。このように、当社に勤める醍醐味は、ユーザー系IT企業の社員として、お客様を身近に接して仕事ができるため、自分が人や社会の役立っていることを実感し、働きがいを感じられることだと、私は思います。
グループ各社から信頼される会社を目指す
私たちは、システムの品質とサービスで日本酸素グループに貢献し、日本酸素グループ各社からより頼られる会社になることを目標にしています。IT業界における当社の優位性は、何といっても日本酸素グループのシステム会社だということです。グループには製造、物流、販売など多種多様な業態の会社があり、各社がそれぞれ会計、人事、在庫管理など様々な業務を行っています。当社は、産業ガスの製造販売分野に限らず、経理などの業務系システムを提供しており、社員は幅広い知識や技術を身に付けられる環境にいます。
課題はいろいろありますが、特に、社員数に対して業務の範囲が広いため、「この件はあの人でないと分からない」といった属人化が起こりがちなことです。教育の充実や手順書の整備、社員のローテーションなどによって、対策を図りたいと考えています。
相手の立場に立つコミュニケーション能力を磨こう
今、当社が、どのような人材を必要としているかというと、コミュニケーションの大切さを理解している人、物事を前向きに捉えることのできる人、新しい技術や幅広い知識を取り入れることに熱心な人です。IT技術者は専門性を持っている方が有利なことはありますが、それは必須条件ではありません。当社のようなユーザー系IT企業では、何よりもコミュニケーション能力が求められています。
良好なコミュニケーションのために最も重要なのは、相手の立場を想像することです。私は派遣時代、生産管理システムの要件定義をしているとき、システムの説明をしてもお客様の工場長をはじめ、工場の方々はあまり興味を持っていただけず、手ごたえが感じられずに悩んだ経験があります。そのときはじめて、相手の立場に立って、相手が分かる言葉で説明することの大切さを痛感したのです。
お客様の話を理解するため、専門書なども読み、お客様の業務がどういうものなのか、勉強もしました。努力の結果、システムの説明などもお客様の業務に対してどういう効果があるのか、どんな目的のために必要なのかということをあわせて話すことができるようになり、やがてお客様との関係も良好となって、仕事もスムーズに運ぶようになったのです。こうした経験は、私にとってかけがえのない大きな経験と自信になりました。
当社への入社を希望する皆さんにアドバイスをするとしたら、残りの学生時代に、学校、アルバイト先、友人との付き合いなどで、コミュニケーション能力を磨くことを意識してほしいということです。ITに関する専門的な知識や技術は、入社後、いくらでも得ることができます。お客様とこれほど近い距離で接するIT企業で、コミュニケーション能力の資質が高いことは、何にも増してお客様から仕事に対する信頼を得る大きな武器になるはずです。